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いかなごの釘煮

いかなごの釘煮_a0064213_23315919.jpg今日は、『いかなごの釘煮』 を炊きました。
3月に入ると神戸・明石では、『いかなご漁』が解禁になり、魚屋さんやスーパーに『いかなご』が並びます。新鮮な『いかなご』を買い求める為に、行列が出来る事もあります。そして、この『いかなご』はとても足が早いので、主婦達は買って帰えるとすぐに炊き始めます。昔、神戸に来たばかりの頃、私も炊いてみようと思い、『いかなご』 を買い、明日の朝に炊こうと思って、冷蔵庫に入れておきました。次の朝、冷蔵庫から『いかなご』を出すと異臭を放ちズルズルに腐っていました。何も知らない私は、きっと古いものを買ってしまったんだと思ったのですが、そうではなく、それ程『いかなご』は足の早い魚だったんです。そして、出始めはとても小さいのですが、自分の好みの大きさになるのを待っていてうっかりすると、あっと言う間に、はっきりくっきり顔の『いかなご』に育ってしまいます。日に日に目に見えて大きくなっていくので、たくさんの量を炊くお家は、好みの大きさになると大忙しで何㎏も炊くのです。私も、今では『いかなご』を炊くのが毎年恒例になり、親戚や友人に「美味しい~♪」とおだてられ、単純な私は、10㎏ほど炊いては配っています。おだてりゃサルも木に登る~(^^ゞ

いかなごの釘煮_a0064213_026265.jpg『いかなごの釘煮』は、お店で売られているものは、水飴を使ったりする所もあるのですが、一般のお家では、水飴は使いません。水飴を使わずに照りを出すのが、主婦の腕の見せ所なのです。身の柔らかい魚なので触ると煮崩れる為、炊き出したら、煮詰まるまで一切お鍋を触ってはいけません。。だから、炊き上がるまでの2時間ほど、触らず目を離さずなのです。(結構、大変です) そして煮詰まってきたら、お鍋を返してまんべんなく煮汁を絡めます。この時も間違っても『いかなご』をかき回したり触ってはいけません。身が崩れてしまうからです。そして、コゲつかせずギリギリまで煮詰めるのが、これまた主婦の腕の見せ所なのです。(今だに私はお鍋を焦がしてます。。。) (^^ゞ
足が早い為、生のものを発送する事が出来ないので、この時期のこの地域だけの一品(ひとしなと読んで~)です。美味しいですよ。(^-^)

by chiffon-200511 | 2006-03-25 23:37 | グルメ  

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